遺産分割協議を通して、相談者の真の望みを実現した

2018年07月31日解決事例(遺産相続)

遺産相続遺産分割協議を通して、相談者の真の望みを実現した

相談前 夫が亡くなったあと、「子どもの1人から、夫の財産を全てその子ども1人が相続する内容の公正証書遺言を見せられたが、夫からは一度もそんな話は聞いておらず、この子どもからいつか自宅より追い出されるんじゃないかと心配している」、とのご相談でした。
相談後 この遺言書がお母様の遺留分を侵害していたことは明らかだったため、お子様に対し、遺留分の減殺を請求する内容証明郵便を送りました。
その後、お母様や他のお子様から、問題のお子様が、上記の内容証明郵便は、他のお子様が送らせたに違いないと詰め寄られて困っているとのご相談に何回か乗り、その都度安心していただきました。

ある相談の際、問題のお子様が、兄弟がお母様の希望を無視して内容証明郵便を送ったと信じているのは、お母様が何も言わないからではないか、お母様が本当に自宅を問題のお子様から守りたいなら、問題のお子様にお母様のお気持ちをちゃんと伝えた方がいいとお話しさせていただきました。
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後日、お母様は、勇気を出して、問題のお子様に対し、自宅に引っ越してきて欲しくないこと、自分の面倒は娘に見てもらいたいと思っていること、自分が死ぬまでは自宅を処分してほしくないことなどを伝えたそうです。
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その結果、問題のお子様は予定していたお母様の自宅へのお引っ越しを取りやめされたとのことでした。お母様は、真のご希望が達せられたため、これ以上、お子様と争われたくないとおっしゃられたため、問題のお子様に対し辞任通知を送りました。
弁護士からのコメント 遺産分割協議の申し入れを通じ、遺産の分割ではなく、ご依頼者様の真のご希望を達成した珍しいケースです。
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とはいえ、ご依頼者様の真のご希望によっては、弁護士があえて身をひき、ご依頼者様自身に勇気を持って動いていただく必要があるときもあります。そういう場合は、どのように動いたらいいか、一緒に考え、具体的にアドバイスさせていただいております。
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特に、親族関係は、純粋な法律問題だけで片付きません。私自身、大家族で育ってきたため、身に染みております。丁寧な打ち合わせによって、少しでも、より望ましい解決が導けるようサポートさせていただきますので、まずはお気軽にご相談ください。

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